成長期の子どもがスポーツで膝の痛みを訴えたら – 知っておきたいオスグットのこと

オスグッド・シュラッター病

成長期のスポーツをしている子どもが膝のお皿の下が痛がったり骨が出っ張ってきたらオスグッド・シュラッター病(以下:オスグッド)かもしれません。

オスグッドとは?

オスグッドとは、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)によって脛骨の骨端核が引っ張られて、脛骨粗面という部分が前に出てきて、その周囲で痛みを起こします。

オスグッドの原因

直接的な原因: 脛骨の成長は一般的に、11歳~14歳頃に成長していきます。

男子は13歳頃で、女子は11歳前後に発生しやすいと言われます。

発育期の脛骨粗面は力学的に弱いです。この時期に過度な走る、ジャンプなどの運動と大腿四頭筋の硬さが重なって、脛骨粗面部に引っ張られるストレスが起き、オスグッドになってしまいます。

間接的な原因:足首や股関節が硬く、走る、ジャンプなどの動作時に膝が過度に前に出た状態での身体の使い方をする人の方が、大腿四頭筋により脛骨骨端核が引っ張られてしまいます。

成長期であっても走る、ジャンプなどのスポーツをしない子どもは、オスグッドになることはありません。スポーツを全くしていない子どもで膝周辺を痛がる場合は、違う問題の可能性が高いです。

整形外科での診断

画像診断

レントゲン撮影では、脛骨粗面の不整像が見られ、遊離骨片がある場合は診断が容易です。初期の場合は、レントゲン撮影では、分かりにくい場合もありますが、圧痛や症状、スポーツ歴などでオスグッドと診断されます。

すみだ整骨院での治療の流れ

問診や圧痛、動作時の痛みなどを確認します。

最新のエコー(超音波画像観察装置)を使い、脛骨骨端核部の状態を痛くない側(健側)と比較します。

エコーでは、レントゲンのような放射線被曝もなく、骨の表面だけでなく腱や軟骨などレントゲンでは写らない部分の評価も出来ます。

実際のオスグッドのエコー画像です。

パワードプラーという血管の状態を反映する特殊な撮影です。骨だけでなく炎症に伴う新生血管が見える為、患部の状態をより評価しやすいです。

右の健側と比べて患側の脛骨骨端核の不整像とその周囲にドプラー反応(赤く色づいた箇所)が見えます。

治療をして痛みが取れるとドプラー反応も消えます。このように患部の状態を確認しながら練習量や治療頻度を決めていきます。

オスグッドは、可能であれば、1~2週間、運動を中止して膝を曲げないようにする事で、症状が軽減される事が多いです。ただ膝を曲げないようにして安静にするだけでは、根本的な原因の解決になりません。

院長の特殊治療(保険外治療)で膝だけでなく大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋肉の柔軟性の改善、股関節、足関節の可動域の改善などを行います。痛みが取れるだけでなく動きや力が入りやすくなってパフォーマンスもあげる治療になりますので、練習が休めない、試合が近いなどの子ども程、受ける事をお勧めします。

オスグッドのセルフチェックポイント

①脛骨粗面(膝のお皿の下から大人の指で3本分)のところを軽く押さえて痛みがあるか

②脛骨粗面(膝のお皿の下から大人の指で3本分)のところに骨の出っ張りがあるか

③うつ伏せ(下向きに寝て)で膝を曲げて、踵とお尻が着くか 膝を曲げようとしてお尻が浮いてくるようなら要注意です

④走る時に痛みがあるか

⑤階段の上り下りで痛みがあるか

⑥しゃがむ時に痛みがあるか また踵を地面に着けたまま完全にしゃがむ事が出来るか

これらの症状があれば、オスグッドの可能性が高いです。

また3~6ヵ月単位で身長をチェックすることも重要です。急激に身長が伸びる時期は関節の動きの変化により運動パフォーマンスが落ちることもあります。そうすると選手や指導者が練習量や負荷を増やしてしまい、障害リスクが上がります。成長期に運動パフォーマンスが一時的に落ちる可能性がある事を指導者や保護者に知って貰いたいです。

※オスグッドは、大腿四頭筋に引っ張られる事が原因になりますので、症状のある時期に膝を曲げるストレッチは状態を悪化させる可能性もあります。その為、無理なストレッチは控えてください。

最後に

オスグッドは安静にしつつ治療するのが、ベストです。

しかしながら、リーグ戦が続いている、今休むとレギュラーから外されるなどのチーム事情で練習を休めないという声を多く聞きます。

また指導者が、オスグッドは治療に行っても中々良くならないし、時間経過とともに自然と痛みが治るという認識で、軽視されがちです。

練習が休めずに症状が、悪化して中学生でそのスポーツを辞めてしまったという子どもも多いです。

近隣の地域からそのような子どもを1人でも無くしたいと願っております。その為にも日頃のセルフチェックによる早期発見、早期治療が大切です。

オスグッドなどスポーツ障害でお困りの方は、痛みを我慢せずにすみだ整骨院にご来院ください。