【行橋別府100キロウォーク】完歩を目指せ! アキレス腱がズキっと痛むときに気を付けたいこと。
ウォーキング大会やマラソン大会などのイベントシーズン到来
9月になり、夏の暑さが和らぎ、朝夕が過ごしやすくなってきました。これから秋、冬にかけてウォーキング大会やマラソン大会などのイベントが続きます。
2017 9/23・24 北九州の文化と歴史、ふるさと自然をウォーキング!
2017 10/7・8 行橋~別府100キロウォーク
2017 11/3・4 八幡東田ウルトラ25時間駅伝大会
2017 11/12 福岡マラソン
2017 11/26 福岡県民さわやかマラソン
2018 2/18 北九州マラソン
など福岡県内でイベントが目白押しです。
大会に向けて練習を始められる方や練習量が増える方も多いと思います。
そんな時に増えるのが「足の痛み」0です。今回、いくつかある足の痛みの中でアキレス腱付近の痛みについて紹介します。
アキレス腱の痛み
歩きはじめや走るときにアキレス腱がズキッと痛むことがあります。
アキレス腱とは腓腹筋から伸びた人体最大の腱です。アキレス腱の下にはヒラメ筋が踵近くまで筋繊維を伸ばし、アキレス腱に合流して踵の骨に付きます。アキレス腱は他の腱と違いパラテノンという膜に包まれています。このパラテノンがあるお陰でアキレス腱は断裂(切れること)してもしっかりとした固定や管理が出来ていれば、繋がります。他の腱は手術で縫い合わす以外、自然には繋がりません。
アキレス腱の痛みの場合、パラテノンやアキレス腱そのものが繰り返し伸ばされるストレスを受けて炎症を起こしたり、微小断裂を起こしたりします。
症状としては、朝起きた時などの歩き始めや走り始めに痛みを感じます。症状がひどくなると常時、歩くときに痛みます。
アキレス腱周囲の痛む原因
アキレス腱の周囲には痛みの原因となる疾患が数多く存在します。実際に患者がアキレス腱の痛みを訴えて来院されて、診てみるとアキレス腱以外の組織が痛い場合もあります。
Kager脂肪体と長母趾屈筋腱
アキレス腱のすぐ下にKager脂肪体という脂肪のクッションとさらに深層に親指を曲げる長母趾屈筋腱が存在します。足関節の屈伸(上下の動き)に合わせてアキレス腱と長母趾屈筋腱の間でKager脂肪体が動きますが、癒着(他の組織とくっつくこと)していると踵の骨に挟み込まれたり、引っ張られる刺激を受けたりして痛むことがあります。
後踵骨滑液包
踵骨のアキレス腱付着部(骨にくっついている部分)とアキレス腱の間にある滑液包というクッションがあります。アキレス腱周囲の柔軟性が低下した中で歩いたり、走ったりしていくことでアキレス腱と踵の骨の間で摩擦が起きて腫れてきます。
三角骨
踵の骨のすぐ上に距骨という骨があります。その距骨の後ろ側に三角骨という骨があったり、後結節という骨の出っ張りが大きい人がいたりします。成人だと10人に1人ぐらいの割合で三角骨があるそうです。
三角骨があっても全く痛くない人もいますが、足を最大限底屈(下に向ける動き)した時に三角骨が踵骨と脛骨の間に挟まれて炎症を起こします。
日本ハムファイターズの大谷翔平選手がWBCを辞退した時にこの三角骨障害が話題になりました。
腓骨筋腱
すねの外側を縦に走る筋肉に長腓骨筋と短腓骨筋があります。それらの筋肉の腱が外果(外くるぶし)のすぐ後方を通ります。走ったり歩いたりの着地の時に足首が背屈(上に向ける動き)します。その時の腓骨筋の腱は外果の後方でL字に折れ曲がり腱が繰り返し擦れるストレスを受けて腫れてきます。
セルフチェックの仕方
1. 痛くない側のアキレス腱と比べて腫れていないか?アキレス腱に沿って軽くつまんで痛みがあるか? をチェックします。
2. うつ伏せで膝を伸ばして膝裏を真上に向けた状態で寝ます。
その時に痛くない側の足と比べて、足の甲が地面から浮いてないかをチェックします。浮き具合が強いということは、足首が下に向きづらく、足の前側の筋肉や腱が固いということになります。
3. 仰向けで寝て膝を真っ直ぐ伸ばした状態で足首を最大限背屈(上に向ける動き)をします。その時の足首の上げ具合の左右差をチェックします。動きの悪い方の足は足の裏が少し内側に向いていたり、上がってなかったりします。
4. 椅子に座った状態で足の裏を地面にしっかり付けたまま膝を100°以上曲げます。この時、足首は通常の立った状態より強く背屈していることになります。このまま足の指を上に反らします。この時の足の指の上がり具合の左右差をチェックします。足の指を動かす筋肉が固い方が上に反りづらくなります。
5. 足の指や裏、踵にタコが出来ていないかチェックします。
タコが出来ているということはその部分に集中して圧がかかっています。歩き方や足の着き方の問題が考えられます。
どうでしたか?今現在、痛みを感じていなくても1つでも当てはまる項目があれば、練習量が増えたときにアキレス腱に限らず足の痛みを起こしやすくなります。
すみだ整骨院での治療
アキレス腱周囲の痛みの場合、病院でのレントゲン検査で分かるものは、三角骨があるかないかです。基本的にアキレス腱を含む骨以外の組織は、レントゲンでは写りません。当院では、骨以外の筋肉や腱、滑液包、脂肪体などの軟部組織を観察するのに優れたエコー(超音波画像観察装置)を設置し、患部の状態をすぐに見ることが出来ます。
アキレス腱の痛みはマッサージでは治りません。またストレッチをし過ぎることで症状を悪化させることもあります。アキレス腱に負担のかからないように足首や足の指の柔軟性を改善します。一時的に踵を少し上げて、アキレス腱が伸ばされないようにしてストレスを減らします。女性だとスニーカーよりヒールのある靴を履いた方が痛みが少ないと言われることも多いです。
盲点なのが、短い靴下を履くとゴムの部分がちょうどアキレス腱に当たって擦れることでパラテノンに炎症を起こすこともあります。靴下も長めで足の指が使える5本指の物を選ぶといいですね。
繰り返しアキレス腱に炎症を起こしているとパラテノンが固い組織に変わってきます。私が整形外科に勤務しているときにアキレス腱断裂の手術を何例も見ていますが、一回の強い力が加わって切れたアキレス腱のパラテノンは透明に近い色でしたが、些細な力(フォークリフトに乗ろうとしただけ)で切れてしまったアキレス腱のパラテノンは白く固い組織になっていました。そういった方は、以前からアキレス腱に痛みを感じていたと言っていました。腱という組織は筋肉に比べると血行が悪く、その為、怪我をしても回復に時間がかかります。痛みを感じたらひどくなる前にすぐに治療を開始し問題を解決して、マラソンやウォーキングを楽しみましょう。
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