前十字靭帯靭帯断裂(損傷)について

前十字靭帯断裂(損傷)について

福岡県直方市にあるすみだ整骨院には、九州各地のスポーツ選手が来院されております。

その中でも女子ハンドボール、バスケットボール選手の膝関節の負傷、とくに前十字靭帯断裂が非常に多いです。

前十字靭帯とは?

膝関節を支える重要な4本の靭帯の1つです。関節の中にある靭帯で、大腿骨と脛骨を繋ぎ止め、下腿が前に動かないように制御している靭帯です。

どんな時に怪我をするの?

ジャンプしての着地や急なターンなどの切り返し動作で、膝関節に過度の捻れが加わった時に損傷する事が多いです。

どんな人が前十字靭帯を断裂(損傷)しやすいの?

ハンドボール、バスケットボール、バレーボール、柔道、ラグビー、サッカー、スキー、スノーボードなどのスポーツで負傷する事が多いです。

圧倒的に女性が多いです。(男性の2~3倍)

女性は内股(大腿が内に捻れている)になっている人が多く、急な膝の捻れ動作(膝関節の外反、下腿の内旋)で前十字靭帯が断裂してしまいます。また女性ホルモンの働きで生理時には、靭帯も伸びやすくなるという報告や怪我をした時が、生理時と重なっている事が多いというデータもあります。

前十字靭帯が断裂(損傷)するとどんな症状になるの?

怪我をした瞬間は、膝がバキッと音が鳴ったり、外れたような感覚がします。数時間から数日にかけて徐々に関節内に血が溜まり、炎症が起き、関節を包んでいる滑膜が刺激され、関節内で腫れて痛みを伴うようになります。

痛みや腫れは、痛いけど、歩行可能な人もいれば、歩行不能な人、腫れが軽度な人もいれば、著明な人もいます。

その差は損傷の程度、合併症の有無が左右します。元々、前十字靭帯には痛みを感じる神経があまり有りませんが、怪我をした時に大腿骨や脛骨の骨挫傷(骨が中で圧挫された状態)を伴う事が多く、体重をかけると痛みが出ます。また腫れや半月板の損傷により、膝が曲げれない、伸ばせないという症状がでます。

前十字靭帯断裂(損傷)の確定診断

徒手的に下腿を前に引き出すテスト(Lachman test,前方引き出しテスト,pivot shift test)により動揺性を検査します。前十字靭帯断裂(損傷)を疑う場合、整形外科でMRIの検査を依頼します。

整形外科では、運動を続ける場合、ほぼ手術を勧められます。

整形外科での手術

自分の膝蓋腱か半腱様筋腱の腱を部分的に切り取り、前十字靭帯の替わりとして使い、大腿骨と脛骨を繋いで金属で留めます。

病院によって多少異なりますが、スポーツ復帰まで8~10ヶ月と言われています。

手術をせずに運動をする場合のリスク

関節の緩みは、そのまま残りますので、急な捻じれや止まる動作などで膝が外れたようにガクッとなります。その度に関節を擦りつけるようなストレスがかかる為、膝に水が溜まったり、関節の軟骨や半月板を傷つけます。将来的に変形性関節症を起こすリスクが高くなる為、運動を続ける場合、整形外科では、ほぼ手術を勧められます。

どんな人が手術をせずに運動を続けているのか?

手術をした場合、スポーツ復帰まで8~10カ月かかります。その為、大事な大会(学生最後の大会など)まで半年を切ってる場合は、その大事な大会には出れなくなります。

また骨の成長が終了していない小・中学生には、骨の成長が終了する時期まで一般的に手術は行われません。子どもの骨には骨端線という骨の成長に関わる成長軟骨板があります。手術をする事で、骨端線を傷つけてしまうと早くに骨の成長が止まってしまうリスクがある為です。

この時期に前十字靭帯を損傷すると手術も出来ず、スポーツも大幅な制限がかかります。

すみだ整骨院には、高校(中学校)最後の大会に出たい、手術出来る時期までスポーツが出来るようにしたいなどの要望を持った選手が来院されます。スポーツをした場合のリスクは、しっかり説明をした上で、治療を行います。

膝を怪我した直後の方の治療の流れ

① 関節の腫れ具合や緩み具合などをストレステストやエコーで確認します。

②ストレッチのようなソフトな刺激を入れて、神経や筋肉が働きやすい状態にします。関節を無理に捻ったり、筋肉を強くマッサージしたりする治療ではないので、膝を怪我した直後や痛みが強い状態の時にでも治療を行う事が出来ます。

前十字靭帯を怪我した直後は痛みの為に歩けない事が多いですが、治療によりほとんどの方が松葉杖なしで歩けるようになります。

③整形外科で診断を受けていない方は、損傷の状態を確認する為、MRIのある整形外科に紹介状を書いて、受診してもらいます。

早期のスポーツ復帰は望まないが、靭帯の再建手術をせずに靭帯の緩みを残したくない方

怪我して3週間以内であれば、特殊な装具(kyuro装具)で前十字靭帯をくっつける治療が出来る整形外科を紹介して、整形外科と併用で整骨院で治療していきます。

※内視鏡を使って膝の中の靭帯や半月板、軟骨の損傷状態を確認する検査は必要です。

整形外科ですでに前十字靭帯損傷と診断を受けて、手術をせずにスポーツ復帰をしたい方の治療の流れ

ストレッチのようなソフトな刺激を入れて、神経や筋肉が働きやすい状態にします。関節の緩みを治す事は出来ませんが、お尻や太腿の筋肉で膝関節を支えやれるようにします。また一本歯下駄やバランスディスク、動作指導、筋力トレーニングなどで膝関節を捻りにくい動きが自然と出来る様にしていきます。

整形外科で前十字靭帯の手術を受けた方の治療の流れ

膝関節が完全に曲げ伸ばしが出来ない状態であれば、曲げ伸ばしが出来る様にしていきます。一般的な可動域訓練と違い、膝関節周りの硬くなった組織を無理に動かさずに、患者の力を抜かせながら行いますので、痛みをあまり伴わずに早く曲げ伸ばしが出来るようになります。また一本歯下駄やバランスディスク、動作指導、筋力トレーニングなどで膝関節を捻りにくい動きが自然と出来る様にしていきます。

最後までお読み頂きありがとうございます。

前十字靭帯損傷でお悩みのスポーツ選手にとってスポーツ復帰まで最善の治療が出来るようお手伝いします。すみだ整骨院にご相談ください。