親指の付け根が動かすと痛い!それは母指CM関節症かもしれません!?

洗濯バサミをつまむ、食器を持つなどの動作の時に親指の付け根が痛いと言われる主婦の方って多いですね。最初は、気になる程度なので、放置していると段々と強い痛みに変わってきてしまいます。

整形外科にいくと湿布や痛み止めで様子をみていたけど、なかなか治らない。そのような症状でお困りの方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

母指CM関節症とは

CM関節とは、手根骨という骨と中手骨という指の骨の部分での関節を言います。

5本の指の中で、親指のCM関節のみ関節構造が違います。人差し指から小指は、ほとんど動きがないのに対し、親指は様々な方向の可動性を持ち、つまむ動作やハサミを使うなど細かな動作を可能にしています。

この親指のCM関節の使い過ぎにより軟骨部分が摩耗して、変形を起こしていきます。症状が進行していくと親指が内側にズレていき、亜脱臼を起こす可能性があります。

発生しやすい年齢・性別

40歳以上の女性に多く、家事での使い過ぎの他に、遺伝的に靭帯の弛みや関節が浅いこと、過去の外傷で痛んでいたことも原因としてあります。

40歳以上の女性に多いのは、閉経後のホルモンバランスによって関節の変形が起こりやすいことや靭帯が弛みやすい状態にあることも理由として挙げられます。

症状

主な症状は親指の付け根の痛みです。親指を動かす際(何かを握る、つまむ、母指に力を入れる)に痛みが生じます。

例として、瓶やペットボトルの蓋を開ける、ハサミを使う、タオルを絞る、物を片手でつまむ等が挙げられます。

痛み以外の症状では、親指のつけ根の出っ張った外観、腫れやこわばり、力が入りにくい、動かしにくい症状があります。

また、動かしにくい場合はMP関節という母指の第2関節部分の動きの悪さも同時に起こっている可能性があります。この関節部分が動かしにくい為、CM関節を代償的に使ってしまうことでCM関節によりストレスがかかります。

変形をすると、内転・屈曲変形を起こします。この変形が亜脱臼を起こす形になります。その際MP関節が過伸展位になります。下の動画では、左親指のMP関節の屈がりが悪くなり、伸ばした時に過度に伸展(反っている)している様子がみられます。 

整形外科での治療

レントゲン撮影によるステージ分類

状態の進行度によりステージの分類分けがあります。

ステージ1:レントゲンでの変化はほとんど見られない。

ステージ2:関節の隙間がやや狭くなる。骨硬化が若干みられる。

ステージ3:関節に隙間がほとんどなくなり、骨硬化や骨棘の形成が見られる。

ステージ4:完全に関節の隙間が無くなり、骨棘の形成も見られる。

サポーターによる装具療法、消炎鎮痛薬(痛み止め)、湿布などで痛みが落ち着くのを待ちます。症状が進行し、痛みが落ち着かない場合は、手術を検討されます。

手術療法

関節固定術:関節症での変化が高度な状態でも除痛効果が確実で、活動性が高い患者に適応される。CM関節が安定し、強いつまみ動作が可能となる。欠点は母指全体の可動域が減少する為、掌が平らにならない。

関節形成術:母指の付け根にある大菱形骨という骨を取り出し、周囲の腱を丸く球体にして関節内に入れ込む。つまむ力はやや減少するもCM関節の可動域は維持できる為、力仕事をしない女性や高齢者に適応になる。

すみだ整骨院での徒手検査、判断

母指CM関節の方向に圧をかけ痛みが出るかの徒手検査を行います。また、CM関節の可動性や圧痛の有無を確認します。

超音波画像観察装置(エコー)では、関節の変形や持続的な炎症状態があるかを見ます。炎症がある部分や負傷している部分で細胞が修復しようとして血管が増殖します。このエコー画像では、持続的な炎症がある部分が赤くなり血管が増殖していることが分かります。この反応を落ち着かせるために親指のCM関節の使う度合いを制限する必要があります。

治療法

親指のCM関節のROM制限(動かしにくさ)と同時に、MP関節の屈曲制限(曲げにくさ)があれば、動きを改善していきます。軽度な場合は、固定を行わなくても痛みは改善していきます。

痛みが強い症例や亜脱臼に進行していく可能性のある症例では、MP関節の屈曲可動域を改善する手技と装具固定を行います。

一般的な親指のサポーターでは、CM関節の動きを制限することは、なかなか難しいです。すみだ整骨院では、しっかり親指のCM関節の可動性を制限する為にプライトンという固定材料を使用し、その患者の手に合った装具を制作し固定します。CM関節にかかるストレスを減らすことで、痛みを抑えることは出来ます。

母指CM関節 プライトン固定 ¥1,000

変形した状態を元の形に戻すことは出来ませんが、痛みを減らすのと親指が亜脱臼しないように今後の使い方を変えていくことが大事です。変形が強くなる前に早めに治療をしましょう!

※ 母指CM関節症の場合、突き指をしたなど明らかな1回の外力による怪我ではない為、健康保険が使えません。

日中の固定が出来ない、早く治したい方は院長の特殊治療をお勧めします。母指CM関節症の部分だけでなく、手首や前腕、肩関節部分までの動きの問題を改善する特殊治療を行います。初回から2週間の間で、5回程度の治療により動きの制限の軽減や痛みの改善されていることが多いです。

母指CM関節症でお悩みの方がおられましたら、すみだ整骨院にご相談ください!