骨折・脱臼で通院される方へ

整骨院で骨折、脱臼の治療を受ける場合、原則的に医師の同意が必要(口答でも可)となります。

ただし病院を受診したいけど、休みであったり、受付時間が終わっている等の理由で応急的に整復(骨を引っ張ったり、曲げたりして元の状態に戻すこと)する場合、その日に限り医師の同意を得ずに治療することが出来ます。

整骨院では、レントゲンは撮れませんが、視診、触診、エコー検査により怪我の状態を判断して、整復や固定を行います。その後、紹介状を書き、病院にレントゲン等の検査依頼をし、手術をせずに整骨院でも治療出来るものか医師の同意を得て治療を行います。

右第3指中節骨不全骨折

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いわゆる突き指という状態で来院されました。左図のように内出血は有るものの、さほど腫れていないように見えますが、エコーで見ると赤丸部分にひび(不全骨折)が入っており、青丸部分が血腫となります。病院にレントゲン依頼をして不全骨折との診断と同意を得て固定を行い3週間程で完治しました。

このように一般の方では、まさか骨折しているとは思っていないケースも多々あります。

怪我をしてすぐに病院に行ってレントゲンを撮ってもらっても骨折が見つからずに、湿布と痛み止めで様子をみていたが、腫れや痛みがなかなか退かず、違う病院でレントゲンを撮ると骨折がみつかった。こういうケースも良くあります。

骨にひびが入った場合、すぐには骨折と分かりにくいことも多く、10~14日程度で骨折が治る過程で破骨細胞(骨を壊す働き)が盛んに働き、初めて骨折が分かることもあります。

当院では怪我の状態により、骨折が疑わしい場合は、損傷個所に負担がかからないよう、適切な固定をし、専門医へご紹介させて頂きます。

その後の治療は骨癒合を早めるLIPUS(低出力パルス超音波)を使い、拘縮(関節が固まる状態)を起こさないようリハビリを行います。

怪我の予後(後々の状態)は初期治療で大きく変わります。怪我をしたら我慢をされず早めに御来院してください。