ボールを投げると肩が痛い!なかなか治らない野球肩で困っている選手へ!悪化する前にすぐにでも治療しましょう!

すみだ整骨院では、小学生~社会人といった野球の投球で肩や肘の痛みを訴えた選手が、福岡県内外から多く来院されます。とくに県外から来られる選手は、様々な治療を受けて改善されなくて来られるので、重度の症状であることが多いです。

そんな選手が復帰して最後の大会に出られた、投球以外のパフォーマンスが上がり、リーグ戦の首位打者になったなど喜びの声を頂いております。手術と言われた選手も治る可能性があります。諦めずに治療しましょう‼

野球肩は大まかな症状だと「ボールを投げた時に肩が痛む」ですが、その背景には様々な原因が考えられます。

  • 肩の前側が痛む場合

SLAP損傷

上腕二頭筋の長頭腱と呼ばれる腱の付いている部分に、肩関節の関節窩(関節の受け皿)に関節唇(かんせつしん)という軟骨があります。この軟骨は、肩関節の受け皿部分を補っている大事な軟骨です。この関節唇の上部分が、投球動作により上腕二頭筋長頭腱に引っ張られ少しずつ剥がれてしまう症状を、SLAP(スラップ)損傷と言います。

投球動作の他に、テニスのスマッシュ・バレーのスパイクといった、オーバーハンド動作を繰り返すことで発症することが多いです。分類によって関節唇の剥がれ具合が変わってきます。

剥がれ具合が大きい場合は、関節唇を縫い合わせる手術が必要になってきます。

上腕二頭筋長頭腱炎

上腕二頭筋長頭腱は肩の前方にある大結節、小結節の間にある溝(結節間溝)を通って上方関節唇に付いています。

腕だけで投げるフォームになっていると、腕を強く振るようになり上腕二頭筋長頭腱が、上腕骨の小結節とこすれてしまい、炎症を起こしてしまうことがあります。特にフォロースルー(内側に捻じる)期に痛むことが多いです。

また、元々肩が前方にねじれているなどの姿勢や結節間溝の形の問題があり、腱がこすれやすい場合があります。

検査では、腕を挙げることでも痛みますが、痛む側の手を反対の肩に手をもっていく動作で肩前方に痛みが出るか (例:右肩が痛む→右手を左肩に持っていくと痛むかどうか) を確認します。痛みが出ると上腕二頭筋長頭腱の炎症を疑います。その他にも複数の検査を行い、痛みが出るかを確認して状態を確認していきます。

  • 肩の横側が痛む場合

インピンジメント症候群

肩の外転(横から手を挙げる)動作で働く筋肉に、「棘上筋」という筋肉があります。この筋肉は、上腕骨頭を関節窩に安定させる働きもしています。しかし、投球時には棘上筋に剪断力がかかり、特に腕だけで投げているとより大きな負荷がかかってしまい、棘上筋自体が硬くなってしまします。そうなると、本来の働きが上手くいかず肩関節の滑らかな動きが出来ないことで、上腕骨頭と肩甲骨の肩峰とぶつかってしまいます。これを「インピンジメント症候群」と言います。また、ぶつかる際に棘上筋や滑液包(関節が滑らかに動く為のクッション)が挟まってしまい痛みが発生してしまいます。

上腕骨骨端線障害(リトルリーグショルダー)

上腕骨にある成長に必要な「成長軟骨(骨端線)」という軟骨部分に損傷が起こってしまう状態です。特に成長期(10歳~15歳で特に12歳前後に好発)の時期で投球時痛がある場合は、この症状に注意しないといけません。

フォームが安定しておらず腕だけで投げてしまっていると、骨端線部分に過度な外旋(肩の外に捻じる)ストレスがかかってしまいます。

症状としては、投球時の痛みに加え、骨端線に限定した圧痛の有無を確認します。

骨端線は普通の骨に比べ強度が弱く、過度な投球をしていると場合によっては「骨端線離開」という重篤な状態になり、成長障害にもつながってしまうことがあります。進行していくと分類のⅢ型になり、重症化する為、手術の適応になってきます。

治療は、まず投球の中止です。投球動作にてストレスがかかってしまう為、投げないことが重要になってきます。まだ成長期なので安静にして骨端線にかかるストレスを抑えていけば徐々に落ち着いていきます。

肩関節不安定症(ルーズショルダー)

生まれつき関節が柔らかい方に起こりやすい病態です。ある角度まで腕を挙げると力が入りづらくなり、不安定な状態になってしまいます。

肩関節を支える靭帯に、「烏口上腕靭帯」「上・中・下関節上腕靭帯」があります。これらが外傷により損傷して緩んでしまうことでも同様の症状を起こすことがあります。

検査には「サルカスサイン」があります。腕を下に引き下げることで上腕骨がずれて肩峰との間に隙間が出来るかどうかを左右の肩で検査をします。

生まれつき関節が緩い→両肩とも緩みがある

靭帯を損傷して緩くなる→片側の肩だけ緩い

  • 肩の後ろ側が痛む場合

・肩甲上神経絞扼障害

「肩甲上神経」とは、首から肩甲骨に向かう神経で、棘上筋や棘下筋に命令を送ります。この神経が肩甲骨の小さな隙間(肩甲切痕)を通りますが、そこで腕を上げる動作を繰り返すことで、神経が擦れてしまい、痛みや痺れ、棘上筋・棘下筋が痩せていき筋力が低下するといった症状が起こってきます。

他にも、神経を通すトンネル付近でガングリオンができてしまい、圧迫を受けて同じような症状が出る場合もあります。

ガングリオンが肩甲上神経を圧迫している場合は、手術で取り除く方法もあります。

・ベネット骨棘

肩関節の後下方部に「上腕三頭筋」という筋肉が付いています。上腕部の後方にあり肘を伸ばす際に働きます。

この筋肉の「長頭」と呼ばれる部分が付着している個所に繰り返しの牽引力が加わり、骨変形が起こり「骨の棘」が出来てしまいます。投球動作では腕を挙げて前に投げ出す辺りで肩の後方に痛みが発生します。同じようにテニスやバレーのサーブでも同様に発生することがあります。

・広背筋症候群

広背筋は、骨盤から上腕骨まで幅広い筋肉で投球動作にとても重要な働きをします。広背筋の柔軟性が低下した状態で繰り返し投球することで、肩甲骨の下の出っ張り(肩甲骨下角)部分と擦れ合って広背筋上部に痛みが出ます。

上記の症状に共通して言えることは、肩関節後方の筋肉の柔軟性が低下しています。野球肩を治す上で後方の筋肉の柔軟性改善は必要不可欠です。それに加え体幹や股関節の可動域が低下して体全体を使って投げることが出来ない結果、腕だけで投げることで肩や肘関節に負担がかかり、故障していることがほとんどです。

院長は、数多くのプロ野球、オリンピック選手らを引退の危機から救った小波津祐一先生の指導を受けており、小波津式神経筋無痛療法という保険外治療を行っております。

すみだ整骨院は、小波津式神経筋無痛療法福岡認定治療院となっており、県外から数多くの野球選手が治療に来られます。

揉んだり強くストレッチしたりせず、神経や筋肉の伝達を促して、関節の可動域や筋肉を最大限使えるようにして様々な症状を改善させていきます。

投球時の痛みを我慢して投げ続けると段々悪化していきます。

少し休めば大丈夫と思わずに痛みを感じたらすぐに来院して治療することをお勧めします。